小野高漢詩校歌

村上 成蔵 さん -第21期(昭和38年度卒)ー

平成29年3月1日発行 小野高同窓会報より

  • 元郡山地方広域消防組合消防本部 消防長
  • 第21期 (昭和38年度卒)

叙勲「瑞宝小綬章を受章して」

 この度、平成28年秋の叙勲で消防功績により東北6県では只一人瑞宝小綬章拝受の栄に浴し、夫婦共に宮中において天皇陛下に拝謁の栄を賜わり誠に感激の極みであります。また翌年には、郡山支部の遠藤顧問、田母神支部長、二瓶グランドゴルフ会長等のお世話により、約200有余人のご臨席のもと盛大に受章祝賀会を開催していただき身に余る光栄であります。

陸上に明け暮れた高校時代

 高校時代は、短距離と円盤投げの練習に明け暮れました。我が部は練習場所がなく小学校の校庭がほとんどでした。

 昭和38年(1963年)、当時の就職先は先生方が一つ一つ会社を訪問し採用をお願いする時代でした。私も担任の先生が夏休みに上京し、炎天下の中やっと開拓して来た社員1,000名の某会社に大きな夢と希望を持って入社しました。しかし、翌年オートメーション化により人員削減され退職となりました。19才の春でした。その後、挫折感を持ったまま次の会社に移り昭和42年(1967年)郡山市の消防士になりました。今度は絶対潰れない職についた。「わが身は公僕、市民は家族」を信条として市民のために誠心誠意尽くそうと心に誓いました。

高校時代の鍛錬が消防人としての支え

 昭和44年2月、日本最大のホテル火災(使者31名、磐光ホテル)では先着隊として風速25m、気温-3℃の猛吹雪の中、素手で6時間放水活動に当たり、火煙により喉をやられ1週間声が出ず九死に一生を得ました。これも陸上部で鍛えた強靭な体と精神力のおかげです。

昭和48年郡山市と田村郡の6町1市により組合消防が発足しました。私はこれで小野町は勿論、田村郡の人々も守れると心から喜びました。災害事情は年々複雑化し消防行政も日々厳しさを増しております。消防長就任に当たり400名の職員に対し文事ある者は必ず武備あり「文武両道」に励むように訓示しました。

忘れ得ぬ2人の恩師

  忘れられない恩師が2人います。1人は中学3年生の時、進路で迷っていた時に家に来て父親に高校進学を説得してくれた先生。もう1人は高校卒業後クラス会に来て酔えばいつも将来を心配し励ましてくれた高校3年生の時の先生です。共に私が郡山消防署長昇任を見届けて旅立って行きました。

 今回の受章は私の消防人生38年間でご支援、ご協力を賜りました多くの皆様のお蔭であり心より感謝申し上げます。また今後は高校時代部の後輩で共に古希を過ぎた妻と共にもう少し頑張って行きたいと考えております。

 結びに母校の益々の発展と同窓会の皆様のご健勝ご多幸を心からお祈り申し上げます。

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